このマンガが読みたい!<紅い牙>
『紅い牙』(あかいきば)は柴田昌弘の漫画。
概要
集英社「別冊マーガレット」・「デラックスマーガレット」誌上で発表された『狼少女ラン』を中心としたシリーズと、白泉社「花とゆめ」誌上で発表された『ブルーソネット』と大きく二つのパートに分かれる。
[ 紅い牙・狼少女ラン ]
集英社別冊マーガレット・デラックスマーガレット誌にてシリーズ掲載。生後5年にわたり狼に育てられ、自らも古代超人類の遺伝子をもった小松崎蘭の孤独な戦いのはじまり。; 第1部「狼少女ラン」
: 狼に育てられた事を隠し、普通の高校生として生活していたラン。ところが学校に赴任してきた寄木冴子という生物教師が赴任したことによって、平穏な生活に終わりを告げる。冴子はランの出生の秘密を知っていて、さらに彼女の父がランの養父である小松崎宗と仲間だったというのだ。ランは、冴子に殺された養父の敵を討つために立ち向かう。
・ 第2部「鳥たちの午後」
: ランの敵となる巨大組織・タロン、ロックバンド「文無組」のベーシストでランの恋人でもある男・バードこと鳥飼修一、そしてタロンの女エスパー・ハンナの策謀によって大怪我を負い、ランの血によって超能力者として生まれ変わった少年・ワタルなど、後のシリーズにまで関わる人物・組織が登場する。
・ 第3部「さよなら雪うさぎ」
: 後にランたちの味方になるロシア人のエスパー・イワンが初登場。雪国での外国人への偏見と誤解をタロンに付込まれ、粉々にされた悲恋を描いた作品。
・ 第4部「タロン・闇に舞うタカ」
: タロンのエスパー部門のボス・サグが登場。バードがサイボーグとなって再登場、サイボーグとエスパーの結ばれぬ恋を描く。遠隔操作で他人に憑依して攻撃するエスパー・ミンガに苦戦する。
[ 紅い牙・ブルーソネット ]
白泉社花とゆめ誌にて長期連載。ランを倒すべく、タロンが差し向けたPK能力者でありサイボーグであるソネットの物語。; 第5部「コンクリート・パニック」
: ここから花とゆめ連載作品。重要キャラとなる小説家・桐生仁と担当編集者・久保が初登場。自然保護をテーマに「安曇コンツェルン」(タロンを構成する五つの大会社の一つ)との闘いが描かれる。桐生は別作品「盗まれたハネムーン」にも登場。
・ 第6部「ハトの旋律」
: 王翠学園を舞台に後の重要ファクトとなる「プロジェクト・ダブ(ハト計画)」の概要が明かされる。後に計画阻止の鍵を握る奈留・真知の榛原姉妹やランの仲間である応援団「新撰組」が登場する。
・ 第7部「ブルー・ソネット」
: 時系列としては「ハトの旋律」その後に相当。
: 白い肌、青味がかった長い銀髪の美少女、ソネット・バージ。スラム街で生まれ育った彼女は父親がなく、母親からもその容姿のため疎まれていた。母親から強要された売春のショックで、備わった超能力に目覚める。しかしその超能力が更なる母親の嫌悪を招き、結果としてソネットは実の母親を殺してしまう。そんな彼女を悪の組織であるタロンが目をつけ、誘惑する。何もかもが信じられなくなったソネットは、汚れた体を捨て、エスパー・サイボーグとして生まれ変わった。
: 彼女の任務は古代超人類の血を引く唯一のエスパーである小松崎ランを捕らえる事。しかし、ランとの戦いを繰り返す中で、ランと関わりのある人物達と接し、人間としての優しさや思いやりを取り戻していく。またランの恋人であるバードに恋し、最後の最後で真実の愛を得る。
・ 第8部 32シャッフル
: 主人公・ランのかつての恋人を思わせるベーシストが、自らの神憑り的な演奏と彼を利用しようとする故郷の町の歪んだ陰謀のために全てを奪われてしまう物語。「ブルー・ソネット」がOVA化された際に花とゆめに掲載された作品で、連載中は上手く使えなかったランの超能力も、上手に使いこなしている。
番外編
・ 番外編1・「貘」
: 和田慎二著「超少女明日香」の主人公と共闘する話で、和田慎二との合作。古都・鎌倉を舞台に、超能力を吸収する力を使って神になろうとする少年との戦いを描いている。
: 1982年別冊花とゆめ冬の号初出、単行本は花とゆめコミックス「ブルー・ソネット」3巻、のちMFコミックス「超少女明日香」3巻に収録。
・ 番外編2・ワタルくん・スクランブル
: ランの義弟・ワタルの全寮制の中学校の学生生活を、少々コメディタッチで描いた作品。学級委員の岡田さんは後に本編にも登場する。
・ 番外編3・バイエルンの火星人
: ソネットをサイボーグ化した科学者メレケスの、第2次大戦中の悲しい青春模様を描く。メレケス博士が単なる非道な科学者でないことがわかる内容。
・ 番外編4・代理執刀
: 秋田書店が行なった「ブラック・ジャック」(手塚治虫)のリメイク企画で、ランとブラックジャックが競演する。
: 「ブラック・ジャック ALIVE」2巻に収録されている。
アニメ(OVA)
『紅い牙』は1989年にアニメ化されているが、作者曰く「あまりにも出来が悪く話題にならなかった」との事。全5話(VHS)製作はウォーカーズカンパニーだったが、4話発売後に同社が倒産。5話の発売が危惧されたが同社から発売されている。LD版は後に東芝EMIより発売された。
2008年07月06日
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